とぎつワイン巨峰=長与・時津の特産品=

時津巨峰ワイン研究会会長の植田勝己様にお話しを伺いました。
今から10年前、時津町制50周年の記念として「時津として誇れるものを作ろう」という町長の声かけによりワインづくりが試されることになりました。その後平成17年に時津巨峰ワイン研究会が発足し、ワイン造りが始まります。研究会メンバーは12名のぶどう生産者と町内の飲食店、酒販店。山口県のワイナリーとの提携で「とぎつワイン巨峰」が醸造されることになりました。

実ったぶどうは夏の間に収穫され、冷凍保存されたあと山口ワイナリーへ送られます。40日間発酵させます。できあがったワインがボトルに詰められ時津町の貯蔵庫へ送られます。町内の酒屋さんが販売ルートとなり私たちが購入できることになります。

現在は白、赤の2種類のワインがそれぞれ3000本づつ醸造されています。白、赤はブドウの種類の違いではなく、赤くなる前に収穫したものが白ワイン、熟成後に収穫したものが赤ワインに。赤はやや甘めでアルコール度数を12%まであげると渋くなるため10%で押さえてあります。白も度数は10%。渋みが強いのが特徴。認知症には赤ワインのポリフェノールが効果的ということで今年は赤が人気です。

ワイン専用のブドウでつくられたワインは何年も熟成を重ねて味が深くなっていくものですが、巨峰ワインの味わい方は新鮮なブドウの香りを楽しむところにあります。長く寝かせないでボジョレーヌーボーのようにできたてを味わいます。今年のワインのお披露目は時津で11月に実施される「とぎつふれあい産業祭り」の予定です。

ぶどう生産者として一番大変だったのが酒類販売の許可取得。財務省の管轄ですが、資格を取るまでにいくつもの申請・条件が必要でした。長野のブドウ園を視察した際に生産者が販売しているところにおたずねして方法を確認。総務省の特区として期間限定で酒類販売の権利を得ることになりました。植田様他生産者12名のワイン販売期間は8/1~10/30までです。下記酒販店ではいつでも購入いただけます。
○木下酒店(095-882-2391) ○橋本酒店(095-882-3813) 
○にしじま酒店(095-882-4134)○山下酒店(095-882-2785)
○丸山酒店(095-882-2046) ○JA長崎西彼時津支店ふれあい市場(095-881-2476)

ブドウは北から南まで全国のさまざまな気候で栽培されますので各地方、固有のワインがあります。時津巨峰ワインもその一つですが全国展開を目的とするものではなく、地産地消の考え方で周辺の皆さんに喜んでいただけるワインとして広まっていければという会長のお話でした。
~取材後記~
 最初にとぎつワインの幟をみて身近なところでワインが作られていることに驚きましたが、時津の人にとってはすでになじみぶかい味のようです。地元を離れた人に贈ると喜ばれそうですね。11月の「とぎつふれあい産業祭り」に出荷されるできたてのワインも楽しみです。

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      時津町西時津郷1373
   時津巨峰ワイン研究会 代表 植田勝己
     095-882-2793
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関連タグ: 長与・時津の特産品  2011/09/16  | にんじんネット

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